あなたの隣の部屋は…

人は一人では死ねない(挨拶)


そう思うと死ねない現代。でも死ぬ人がいる不思議。


mixiの鰻さんの日記で、孤独死がどーたらと書いていて、「またまたご冗談を(AA略)」って思ってた最中、ふと本屋で目に入ったこんな本がとっても素敵だったのでご紹介。

遺品整理屋は見た!

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遺品整理屋は見た!!天国へのお引越しのお手伝い

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アメリカにゃ死体処理専門の業者がいるって話を聞いたことがあるが、それに近い「遺品整理」というお仕事をなさっている方の書かれた本。死んだ人の遺品を供養したり、貴重品は遺族に渡したりするという、ヘタすると聞こえのいい仕事だ。

だが、もしアパートの一室である日突然死んでいたとしたら…

コレがこの本の本質。異臭がするってぇんで現場に行ってみたら、警察より早くホトケさんに出会ってしまうならまだしも、遺体がグッチョグチョとかミイラになってるのを目の当たりにするという世にも過酷な都市伝説みたいな本当の話なんですね。


著者によると、最近は「孤独死」ってのが本当に多くなったらしく、またその死に様も多種多様のようです。親族が「どうしてこんな事に…」と泣き崩れたり、「やっと死んでくれてせいせいした」としたり顔で吐く故人の子供たちとか、一つ一つのエピソードに小さいながらも心動かされます。


オレも一人暮らしだし、お隣さんとかの近所付き合いも無い。実家からは1ヶ月に一回電話があるかないかって生活です。しかも糖尿。そんなもんだから、ふと、オレがコロッと死んだらと考えることが多々あります。今までは大して深く考えなかったけど、この本を読んだ後は色々と悩まされます。あの世に行く前の後始末(?)って結構重要だなぁ…って。


かと言って遺書でも書いとけば?って簡単な話でもないんです。特にオタは。何せパソコンの中にはその人の恥ずかしい物語がギッシリです。パスワードなんてかかってたらもう大変。今のご時勢素直にペーパーに書き残してるなんてバカそうそういませんよ。実際オレも脳内管理してるし。そうなると、後に残された人達は会員サイトやプロバイダの解約やら無駄な作業を強いられます。それ考えたら恐ろしくて死ねん!!何とかこの問題をスッキリ解決して、いつでも気兼ねなく逝ける方法を考えていますが、ベストな解答が思い浮かびません。やっぱり余計なことはしないで、「積荷を燃やして…」(HDDだけは処分しての暗喩)の一言でいいのだろうか。